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吐血・下血を起こしたとき
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素人診断は禁物。原因となっている疾患を特定して、適切な治療を。 |
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口から血を吐き出すのは、潰瘍や食道静脈瘤破裂など主に消化器系の疾患で起こる「吐血」、または呼吸器系の疾患で起こる「喀血」であることが考えられます。
吐血は、嘔吐の際に見られ、茶色っぽいコーヒーかすのような色をしていることが多く、食物や胃液が混じっています。喀血は、胸や喉がゴロゴロして咳き込んだりした時に起き、鮮やかな血の色をして泡が混じっています。
下血は、血液が肛門から出たり便に混じったりするもので、やはり何らかの疾患のサインであることが多く、注意・観察が必要です。出血の色、便の状態でおおよその出血部位がわかります。
下血の原因で最も多いのは「痔」で、鮮血が見られます。潰瘍性大腸炎では、粘液と赤い血液の混じった下痢が続きます。便が真っ黒でつやのあるタール便の時は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍により大量に出血していることが考えられ、放置すれば失血死することもあるので、直ちに受診します。
また、便に粘液と共に血液や膿が付くのは、進行大腸がんや直腸がんといった重大な疾患のサインであることがあります。
吐血も下血も、上記のような特徴はありますが、正しい区別や原因は医師による診断を受けなくてはわかりませんので、自己判断は禁物です。
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<吐血(喀血)>
@絶対安静。血液を吸い込まないよう顔を横向きにして寝る。
A咳が出る時は我慢をせず軽く咳き込むようにする。
B胃のあたり(喀血なら胸のあたり)をタオルで包んだアイスノンなどで冷やす。
<下血>
痔の出血であれば、肛門部を清潔にして座薬などを使用します。
※ いずれも、原因疾患がなんであれ医師の診断・治療が必要ですので、なるべく早めに病院へ。
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