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猫が怪我をしたとき



ここがポイント!

化膿すると治りにくい猫の傷。
傷口は洗い流し、深い傷なら病院へ。


症状と病態 


 外で活動する時間の長い猫は、どうしてもケガをしがちです。特に発情期には、猫同士で喧嘩をしてケガを負って帰ってくることがよくあります。


 猫の擦り傷や切り傷の手当ては、基本的には人間と同じで、汚れていれば水で洗い流し、極力消毒をしないのがよいとされます。消毒薬は、傷の回復に必要な菌まで殺傷し細胞に損傷を与えます。また、猫は必ず傷口を舐めますので、多少なりとも有害であるためです。


 しかし、人間よりも圧倒的に非衛生的な環境でのケガですので、見逃すと化膿したり熱を持ったり、何らかのウィルスに感染することもあります。猫は皮膚が弱いので、すぐに化膿が奥深くに及んでしまうのです。


 ひどくなると敗血症を引き起こし、それにより肺や腎臓などの内臓にダメージを受けて、死亡する場合もあります。喧嘩での咬み傷や、深く爪が刺さったような傷ではこのようなことが起きやすいので、傷自体が重くなくてもしばらく観察を心がけましょう。


 元気がない、食欲がない、触れてみると盛り上がっていたり熱を持っている、猫が触れられるのを嫌がるなどの変化があったら、傷の化膿が進んでいるのかもしれません。


 万が一重篤な症状に陥った時は、病院で抗生物質などを投与してもらう外に手立てはありませんので、早めに病院に連れて行ってあげてください。





応急処置の流れ 


@傷口を確認し、ぬるま湯で汚れを洗い流す。水道の流水だと逃げ出してしまいやすいので、空になった台所洗剤などの容器をよく洗ったものを用意しておくと便利です。


A深めの傷なら、静かに血を絞り出す。


B出血があるようなら、ガーゼを当て弾力性のある包帯で固定して、なるべく医師に見せる。




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